ゆるしの奉献文 一 (父に帰る)


叙唱前句

司祭 主は皆さんとともに。
会衆 また司祭とともに。
司祭 心をこめて神を仰ぎ、
会衆 賛美と感謝をささげましょう。

叙唱

次の叙唱はこの奉献文に固有の叙唱であるが、ゆるしと回心につながる他の叙唱、たとえば四旬節の叙唱を使うこともできる。

 いつくしみ深い父よ、
心をこめて感謝の祈りをささげます。


または

 いつくしみ深い父よ、
わたしたちの心からの感謝の祈りを受け入れてください。



 あなたはいつくしみとまことに満ちた方、
わたしたちがあなたに背いたとき、
いつも回心を呼びかけ、ゆるしのみ手を差し伸べてくださいます。

 わたしたちはその声に耳をかさず、
あなたの導きに従いませんでした。
それでも、あなたはわたしたちを死のやみに見捨てることなく、
罪をゆるし、
人類が新しいきずなで結ばれて、一つの家族となるように、
御子イエスを十字架上の死に渡されました。

※共同回心式が行われた場合は、次の祈りの代わりに、枠内の祈りが唱えられる。

きょう(または 今)はまことにゆるしの時、
恵みの日。
わたしたちはあなたのもとに立ち帰り、
すべての人に使えるよう招かれています。

共同回心式が行われた場合。


  きょうはまことに恵みの時、喜びの日。
  ゆるしの秘跡によって、聖霊に満たされ、
  わたしたちはもう一度あなたのもとに立ち帰り、
  心を新たにされて、
  すべての人に仕えるものとなります。




恵みと喜びを注がれたわたしたちは、
神の栄光をたたえる天使の群れと声を合わせ、
感謝の賛歌を歌います。




感謝の賛歌

先唱 聖なるかな、
会衆 聖なるかな、聖なるかな、万軍の神なる主。
  主の栄光は天地に満つ。
  天のいと高き所にホザンナ。
  ほむべきかな、主の名によりて来たるもの。
  天のいと高き所にホザンナ。


ゆるしの奉献文 一 (父に帰る)

司祭 
聖なる神よ、
あなたは天地万物を造り、
また、人をご自分の似姿として、
聖なる者となるようお造りになりました。

きょう、み前に集うわたしたちを顧み、聖霊の力を注いでください。
このささげものが、
わたしたちのために、御子イエス・キリストの
御からだと  御血になりますように。

罪によって神から離れ、
死ぬべき定めにあるわたしたちのために、
あなたは限りない愛を示してくださいました。

主イエスは、天と地を結ぶ十字架上で手を広げ、
あなたの契約を成就されました。
その前の晩、
主イエスは弟子たちと過越を祝い、
食事をともにし、
パンを取り、
賛美をささげ、割って、
弟子に与えて仰せになりました。

「皆、これを取って食べなさい。
 これはあなたがたのために渡されるわたしのからだ(である)。」

司祭は聖体を高く挙げて会衆に示す。
それから会衆は司祭とともに合掌して深く礼をする。


食事の終わりに、
ご自分の血によって万物が神に再び結ばれるよう、
同じように杯を取り、
感謝の祈りをささげ、
友に与えて仰せになりました。

「皆、これを受けて飲みなさい。
 これはわたしの血の杯。
 あなたがたと多くの人のために流されて、
 罪のゆるしとなる新しい永遠の契約の血(である)。
 これをわたしの記念として行ないなさい。」

司祭はカリスを高く挙げて会衆に示す。
それから会衆は司祭とともに合掌して深く礼をする。


記念唱

司祭 信仰の神秘。

会衆 主の死を思い、復活をたたえよう、主が来られるまで。

または

会衆 主の死をあおぎ、復活をたたえ、告げ知らせよう、主が来られるまで。

司祭 
恵みあふれる父よ、
わたしたちは今、まことのいのちへの道、
ゆるぎない平和であるイエス・キリストを思い起こし、
ここに死と復活の記念を行い、
再臨の日を待ち望みながら、
恵みの源となるこの供えものをささげます。
み前に集められたわたしたちを顧み、
キリストの十字架上の奉献にあずからせてください。
聖霊の力によって、
一つのキリストのからだに結ばれますように。

教皇○○○○世、
司教○○○○(姓名)とともに(補佐司教の姓名を加えることができる)
わたしたちの心と思いを一つにしてください。
神の国の完成に向かってともに歩み、
おとめマリアと使徒をはじめ、
亡くなったわたしたちの兄弟とともに
み顔の輝きを仰ぎ見ることができますように。

万物が新たにされる時を待ち望みながら、
救い主キリストの感謝の歌に
わたしたちも声を合わせ、
あなたのいつくしみをほめたたえます。

栄 唱

司祭 
キリストによって キリストとともに キリストのうちに、
聖霊の交わりの中で、
全能の神、父であるあなたに、
すべての誉れと栄光は、世々に至るまで
会衆 アーメン。


交わりの儀へすすむ




このページの先頭へ
「ミサのとびら」へ
第一奉献文第二奉献文第三奉献文第四奉献文
ゆるしの奉献文 二 (人類の和解)




Special Thanks to:
teacup.
© 2008 Yuki Shimonaga and Sunu Kocho. All rights reserved.